保健師や看護師などの医療従事者が活躍できる職場の一つに、地域包括支援センターがあります。この施設は、各地域に居住している高齢者やその家族が健康的な毎日を送れるように、様々なサポートを行う機関です。超高齢化社会の日本では、要介護者と同居している方々や、一人暮らしの高齢者が少なくありません。そのような方々にとって、地域包括支援センターはとても心強い存在だと言えるでしょう。
地域包括支援センターで働く看護師や保健師の仕事内容は、多岐に渡ります。健康診断の受診を地域の方々に促したり、行政からの依頼により、感染症の予防措置を施したりする仕事もあります。また、高齢者やその家族から介護サービスの相談を受けた時は、ケアマネージャーなどと協力しながらケアプランを作成することもあります。パソコンで様々な資料を作成する場面も多いため、一定のパソコンスキルを身に付けることも可能です。
地域包括支援センターは医療従事者が勤務できる場所として、医療機関や介護施設ほど認知度が高くありません。地域差はあるものの、転職しやすい職場である可能性が高いと言えます。地域で困っている人を行政や介護サービス、医療機関を結び付けて地域全体でサポートできることは、とても大きなやりがいが感じられるものです。自分から積極的に仕事をすることが地域住民の方々の幸せに繋がります。地域に根付いた場所で仕事をしたい看護師や保健師の方々に、おすすめの職場だと言えるでしょう。